日本人が「お疲れ様です」によって失う時間は1日に約65年分

日本人は空気を読みたがる。相手の顔色を見たがる。

skypeでのやりとりですら空気が読めないから嫌だという人がいる。

チャットで用件だけを短いテキストでやりとりすればいい話を、わざわざ「お疲れ様です」「お世話になっています」からはじめるメールで伝え、おしまいは「どうぞよろしくお願いします」で締める。

(私は上記のやり取りはすべて脳内で sed 's/   //g'している)

この「お疲れ様です」「お世話になっております」「どうぞよろしくお願いします」を日本人が書くすべてのメールから消したらどれだけ効率的になるだろう。

「お世話~」「どうぞよろしく~」がそれぞれosewaninatteorimasu 11 type  douzoyorosikuonegaisimasu 25type で 36typeだからね。36回キー打たなくて済むんですよ。

日本の就業人数は6,357万人。

(2014年12月現在・出典:統計局ホームページ/労働力調査(基本集計) 平成26年(2014年)12月分結果

つまり、3通×36回×63,570,000人=68,655,560,000回のキータッチが無駄になっている。

1分間に和文で100文字、つまりローマ字だと約200文字打てれば派遣の仕事はつとまりそうなので

68,655,560,000回÷200回=34,327,800分=572,130時間=23,838日=65年

日本人は「お世話になっています」「どうぞよろしくお願いします」によって、1日で65年分の時間を無駄にしているのです!!!

冗談でしょ!?

自分でも書きながらびっくりしているので、だれかきちんと計算してくださいお願いします。

日本ではリモートワークは不可能だ

この本を読んだ。

マイクロソフトを辞めて、オフィスのない会社で働いてみた

マイクロソフトを辞めて、オフィスのない会社で働いてみた

 

マイクロソフトを辞めてコンサルタントをしていた著者が、wordpress.comを運営するAutomatticに入社し、そのギークな文化に触れていくという話。

リモートワーク礼賛本だ。

最近のリモートワーク礼賛といえばこの本の著者さんも。

「納品」をなくせばうまくいく ソフトウェア業界の“常識

「納品」をなくせばうまくいく ソフトウェア業界の“常識"を変えるビジネスモデル

 

しかし私はフリーランスで仕事をしているのにも関わらず、日本においてリモートワークは難しいのではないかと感じている。

なぜなら日本では仕事の担当わけが明確でなく、仕事が他人に依存し合っている状態であるということ。日本にはアメリカほど明快なジョブディスクリプションは存在していない。そのためアホな上司が近くにいる部下に対して、ホイホイなんでも頼みたがる。無茶ぶりが横行する。

仕事が明確に分離していないから、甘えの構造が生まれる。上司の無茶ぶりに応えることが社内での立場を良くするから、部下もそれを断ることなく応じる。

さらに依存と甘やかしの構造が深まる。

そんな子供だらけの国では、「俺の隣にいて言うことを聞いてくれる部下がいい部下」ということになる。ちなみにこれ、外部の会社については「いつでも駆けつけてくれる営業マン」ってことになる。

Skypeではつながっているけど遠方にいてコミュニケーションがとりづらい(と思われる)人は敬遠される。察してくれ。空気を読んでくれ、ということになる。

っていっても、効率的な会社じゃないと、今後の経営環境下では生き残れないだろうから、リモートワークで在宅作業でもなんでも認めていかない会社は、バタバタ潰れていくんだろうな、と思いますけどね。

(一部、実店舗や工場をもっている業種は当然リモートワークには向かないです)

エンジニア天国

今20代のエンジニアの方にエンジニア天国のお話を聞きました。

福利厚生ばっちり社内でお酒飲み放題、イベントや勉強会の参加に対して寛容。もちろん社食も充実。まるでエンジニア天国。

就職氷河期に就職した自分とは全く違う扱われ方。

少しうらやましいなと思ったけれども、一方で肌寒いものも感じた訳です。

オンもオフも会社の補助付きで生きている。ゲタをはかせてもらっている。そしてそれに気づかない。野生の感覚が失われてしまうのではないかしらと。

帰宅してその会社の財務諸表を調べて「ほうほうこの事業は黒字でこの事業は赤字だからあのエンジニアさんのいる部署は今後どうなるだろうか…」等考えてしまい、やはり40代近くなると性格も悪くなるなと反省した次第。

(うらやましいだけです)