日本ではリモートワークは不可能だ
この本を読んだ。
マイクロソフトを辞めてコンサルタントをしていた著者が、wordpress.comを運営するAutomatticに入社し、そのギークな文化に触れていくという話。
リモートワーク礼賛本だ。
最近のリモートワーク礼賛といえばこの本の著者さんも。
「納品」をなくせばうまくいく ソフトウェア業界の“常識"を変えるビジネスモデル
- 作者: 倉貫義人
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2014/06/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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しかし私はフリーランスで仕事をしているのにも関わらず、日本においてリモートワークは難しいのではないかと感じている。
なぜなら日本では仕事の担当わけが明確でなく、仕事が他人に依存し合っている状態であるということ。日本にはアメリカほど明快なジョブディスクリプションは存在していない。そのためアホな上司が近くにいる部下に対して、ホイホイなんでも頼みたがる。無茶ぶりが横行する。
仕事が明確に分離していないから、甘えの構造が生まれる。上司の無茶ぶりに応えることが社内での立場を良くするから、部下もそれを断ることなく応じる。
さらに依存と甘やかしの構造が深まる。
そんな子供だらけの国では、「俺の隣にいて言うことを聞いてくれる部下がいい部下」ということになる。ちなみにこれ、外部の会社については「いつでも駆けつけてくれる営業マン」ってことになる。
Skypeではつながっているけど遠方にいてコミュニケーションがとりづらい(と思われる)人は敬遠される。察してくれ。空気を読んでくれ、ということになる。
っていっても、効率的な会社じゃないと、今後の経営環境下では生き残れないだろうから、リモートワークで在宅作業でもなんでも認めていかない会社は、バタバタ潰れていくんだろうな、と思いますけどね。
(一部、実店舗や工場をもっている業種は当然リモートワークには向かないです)